“Boys & Girls, Girls, Girls”ができるまで~第2話~

2020/03/31
オガサワラヒロユキ

コロナウイルスが大変です。

今、僕らは歴史的な瞬間に立ち会っているのだと思う。将来、教科書に載るような。
と言うことで、Twitterで書きましたがレコ発は延期することにしました。今はもうしようがない。

僕は、これからライブが決まっていない(ずっとお誘いを保留していて、自分のイベントを諦めた以上、ライブはできないと判断しました)ので、当面主戦場をオンラインに持っていきます。
今はまだ小さいYouTubeチャンネルの中で試行錯誤してみる。
音楽は、暴れたり、ちょっと危ない人がいたり、とか言う怖さはあってもいいと思うけど、健康を脅かすようなことがあってはいけない。
そう思うので、安全安心に音楽に触れられる環境を作っていきたいと思います。
いまみんな(もちろん僕も)不安だと思うので、それを和らげられるような。こちらチャンネル登録してもらえると幸いです。

https://www.youtube.com/user/fucan

自宅からライブを配信したりしています。(慣れないところも見どころです)

さて、コロナウイルス騒動があっても、レコ発が無くなっても音源は出ます。
4/1に“Boys & Girls feat.103CA”が配信限定でリリースされます。

と言うわけで、前回の終わりに少し書いた通り、”Boys & Girls”と言う曲についてお話ししましょう。

この曲ができたのは、2011年だったと思う。ショートムービーのような曲を作りたいと思って書いた。ポップないい曲ができたな、と思ったけど、そんなにライブではやってない。でも確か、アサヤケくん(ASAYAKE 01)がいい曲だと言ってくれたような気がする。(そういう話は忘れないのである)

その頃、僕はレコーディングをしており、東京のワイキキレコードと言うレーベルから”TONIGHT IS THE NIGHT”というCDを出した。2012年のこと。レーベルオーナーはELEKIBASSと言うバンドもやっているサカモトさんと言う方で、次回作を考えるのに「今どんな曲あるの?」と聞かれ、弾き語りのデモを作ってサカモトさんに送ったのだった。その中でサカモトさんが気に入ってくれたのが”Boys & Girls”だった。

この曲を何らかの形で出そう、と言うことで2013年に荻野真也に弾き語りでレコーディングをしてもらった。見放題2013のコンピに収録した”SEVENTEEN(Sound Of Justice Ver)”を録った時にあわせて・・・だったと思う。

これ。

弾き語りに合わせてMVを撮ることになった。場所は下北沢。たくさんの人が通っている中でギターを抱えて歌った。めっちゃ緊張した・・・。それで、この弾き語り音源をベースにエレキギター入れたりしようか、となった時に僕の人生に転機が訪れ、まともに音楽ができなくなった。(ここでは詳しく触れないが)そのMVはお蔵入りになった。音源としてはミックスは仮のままだしマスタリングもしていない。

そこから数年経った2017年。その状況から解放された時、僕はサカモトさんに連絡を取ってあのMV公開してもらえませんか?とお願いして公開してもらった。

それがこれ。

サカモトさんが気に入ってくれたこともあり、この曲には何か光るものがあるんだ、と思っていつか作るアルバムに入れようと思っていた。そして、収録するときは、男性・女性のデュエットにしよう、と。(何となくスーパーカーのLuckyのイメージ)誰とデュエットしたいかもイメージを持っていた。

2017年の終わりに僕はpara-diceでワンマンをした。47都道府県を回った”HAKUCHIZを塗りつぶすツアー”のファイナル。
そこに、ミキロニことZweigのみきちゃんが見に来てくれた。終わった後に、なんとなく「デュエットしたい」と言うニュアンスのことを言ってくれた(はず)、あ、そういや”Boys & Girls”があるやん、でもあの曲は●●さんとデュエットしようと思ってたけど・・・でも、そんなこと言ってくれるなんてありがたいし、みきちゃんの声好きやしな、と色んな事を考えた。

そして、最終的には「ひとつの曲を色んな人とデュエットして1枚の音源を作ろう」と言う発想が生まれたのだった。そう、この音源はみきちゃんの一言がなければ生まれていなかった。

次回は、レコーディング諸々について触れたいと思います。お楽しみに。

<第3話>
http://ogasawarahiroyuki.com/archives/9104