(動画あり)FANDANGO NIGHT 2011 TOUR IN 仙台

2011/09/05
オガサワラヒロユキ

随分と思い出が溜まっているので書き出す。まずは、今年2度目の仙台。本当にいい夜だった。振り返りを。

28日の23時FANDANGO集合。大阪の猛者共が続々と。救援物資と機材を詰め込み、2台の車でゴー。1台はGRIKO、イヌガヨ号、もう1台はチームFANDANGO+キャーキャーズ(ギャーギャーズのVo、ひるたくん)、お客さん、オガサワラ、途中で乗ってきたhokageの佐野さんと言う編成。

当日、風邪を引いてしまったこともあり薬を飲んで車内ではずっと寝てた。が、車内は鬼の騒々しさ。ずっとくだらない話してて、一向に止む気配すらない。このオッサン達なんでこんなに元気やねん。全然熟睡できない。僕は生来の人見知りで、初めましての人が多い、かつこの密室状態、体調不良、と言うことで行きはあんまりしゃべらず。(後にひるたくんに「ムッツリかと思った」と言われることに。)とは言え、なんだかんだ車中は楽しく、大げさでもなくあっという間に仙台に。

フライングスタジオへ。店長の佐々木さんと再会。こうやってまた会えたことが嬉しい。佐々木さんも、約4ヶ月ぶりと短いスパンでの再訪を喜んでくれた。そこから、大阪勢でハコ近くの「利久」と言うお店に牛タンを食べに行く。前回仙台に行った時は駅前の店で適当に食べて、まあ美味しかったんやけど、こんなもんかと言うのが正直な感想。しかし、その店の牛タンは非常に肉厚で美味しかった!注文時はワイワイ行ってた大阪勢も食べ終わる頃にはみんな満足感で黙ってた。

おーうまそう!の図


衝撃の牛タンの図


そこからハコに戻ってリハ。リハが終わってお土産なんぞ買いに行ってるとあっという間に開演。トップのキャーキャーズ(ひるたくんソロ)、ギャーギャーズのライブは2回くらい見たことがあるけど、一人やとどこかブルース。よかった。

2番手、仙台のThe Hillirs。東北大学のサークルのバンドらしくみんな若くピュアでフレッシュ。ここで、大阪のタチの悪い大人の毒牙がいたいけな青少年を襲う。客席からヤジとも声援ともつかん言葉があがる。「なんか面白いこと言って!」とか。あーかわいそうとか思いつつ、彼らはとても楽しそうにやっててよかった。

3番手、GRIKO。テンションはフルテン。セミマルってやっぱ凄いなーと思う。「飛び出そうぜ、仙台!!!」とか言ってたしな。あーこの後どうしようかな・・・とか密かに悩む。

4番手に私。結局いつものテンションで。でもタチの悪い大人のお陰もあってなんか盛り上がったな。最後はフロアに降りて生音で。前回の仙台はもひとつ完全燃焼出来なかったけど、リベンジできた気が。風邪の影響もほぼなかったし、とりあえず悔い無し。

ライブの模様。タチの悪い大人の雰囲気が伝わるかと。


5番手、阿鼻。前に行った時は、この阿鼻のVoの人のソロと対バンやったんやけど、それをバンドでやってた。グランジ的な音に和風のメロが乗ってるといえばいいのか。なんとも不思議なバンド。大阪ではあんまり出会えないかんじ。

6番手、仲島くん。彼も前回対バンしたんやけど、ジェフ・バックリィを思わせるファルセットが美しくて、とてもよかった。

トリはイヌガヨ。ロックやった。核はやっぱりじゃっくさんの声とメロディやと思う。光をともせって歌う曲が染みた。大団円。

以上、珍しく全バンドのことを書いてみたけど、手前味噌ながら大阪勢のパワーが凄かったな。当たり前のことやけど、仙台まで来てしょうもないライブできるかって気迫が漲ってた。一緒に来れてよかったな。

終演後は、来てくれたお客さんと話したり。ここで嬉しい出来事が。先日、twitterで仙台在住の「小笠原ヒロユキ」と言うミュージシャンにフォローされて、「今度仙台でライブするんでよかったら」みたいなやりとりをしていたんやけど、ホントに来てくれた!彼の名前は「小笠原弘幸」、僕の名前は「小笠原弘之」1文字違い!いつかツーマンしましょうと伝えて別れた。(お土産までくれてありがとう!)

W小笠原の図


打上げはつけ麺屋で、ここのつけ麺が異様にボリューム大で吐きそうなくらい苦しくなる。煙草を吸いに外へ出た時、ひるたくんと少しゆっくり話す。この人話し合いそうやな、と勝手に思う。またゆっくり話したい。次は呑みながら。

鬼のつけ麺の図


フライングスタジオの佐々木さんとはここでお別れ。僕らはフライングスタジオの2階の部屋に10人くらいで雑魚寝することに。加藤さんに託された1000円で黒霧島のボトルを買い、改めて飲みながら話す。疲労から人がどんどん倒れていく。最後まで生き残ったのが僕と、イヌガヨじゃっくさん、タローくん。3人で飲みながら結局朝4時くらいまであれこれ話す。二人とも面識はあったもののゆっくり話したことはなかったから、めっちゃいい時間やったな。4時に力尽き、床でしばし寝る。

5時40分起床。つけ麺の満腹効果で酔わないのをいいことに、結構呑んでいたみたいで頭が痛い。この日は仕事でどうしても外せない件があり、急遽帰らないといけなくなった。6時15分発、東京行きのはやぶさに乗り込み気絶。東京駅について新大阪行きののぞみに乗り気絶。大阪に着いて仕事の準備をして出勤。俺、さっきまで仙台にいたよな、アレは夢か?と混乱したままで。

さようなら仙台の図






2日目は、チームファンダンゴは有志の方が持ってきてくれたものに加え、JAPAN NOMI TOMODACHIのチャリティ企画で得たお金で買った救援物資を福島県の南相馬に持っていったとのこと。その辺りは佐野さんのブログに詳しい。同行できなかったことが心底悔やまれるけど、また改めて話を聞きたいと思う。チームファンダンゴはリハ中にも荒浜と言うところに行っていたそう。帰ってきたみんなは言葉を失っていた。僕は、前にも書いたけど5月に多賀城と言うところに行った。あれから約4ヶ月。話を聞いていると、まだひっくり返った車が取り残されていたり、復旧自体もそこまで進んでいない模様。(そういえば仙台駅は、破損した駅ビルが随分復旧していたけれど)

家でニュースなんかを見ていると、震災関連のニュースもどんどん減ってきている。だけど、当然ながらまだまだ終わっていないと改めて思った。東北でお金を落とそう、とかそういうシンプルなことは考えられるけど(果たして効果の程は・・・?だが。)、複雑なことになると自分の思いなんて纏めきれてないと言うのが正直なところ。本当に必要とされているのは実際に手を動かすボランティアの方であったり、お金であったりするのだろうし、大して有名でもないミュージシャンが東北の地で歌う行く意味がどこまであるのか、とか思うこともある。でもひとつ、演者やライブハウスの人自身がその土地に触れて、少しでも実情を知ること、その夜を心底楽しむこと、そして、音楽をライブハウスを愛する人がその活動を知ること、それが第一歩になるのかなと思ったり。誰も答えなんて持ってない。非効率でも手探りで考えるしかない。

と言う訳で、長文になってしまったけど、チームファンダンゴのみなさん、お疲れ様でした!声を掛けて頂いてとても感謝しています。フライングスタジオの皆さん、企画を快く受け入れてくれてありがとうございました!また仙台で歌いたいと思います。次行く時は、新しい音源を引っさげて。

====================================================



ところで、この流れで書くのはどうかと思うけど、「杉山裕と行くおけいはんの旅」始まってます。昨日はVOXhallにて。明日はpara-diceにて。みなさまぜひ。

チケット予約
(日付、会場、取り置き枚数を必ず記載下さい)
※特記がない場合は原則として+500円ドリンク代がかかります。

———————————————————————————————————
~杉山裕と行くおけいはんの旅~
2月に東京で共演、仲良くなった杉山裕くんが関西に来るってことで京都・大阪を一緒に回ることになりました。フォーキーで独特の詩世界、素晴らしいシンガーソングライターだと思います。ぜひ遊びに来て下さい。

2011.09.06(火)[大阪]扇町para-dice
OPEN 18:30 / START 19:00
ADV. 1000yen / DOOR 1300yen
w/杉山裕(from東京), コネコ・ブルース, あさじ, 安田太
———————————————————————————————————


No comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。