OUTRAGE – Life Until Deaf

2013/06/09
オガサワラヒロユキ



OUTRAGEが新作”OUTRAGED”をリリースしたと言うことで、OUTRAGEについて書く。OUTRAGEは名古屋を拠点に活動する日本が誇るヘヴィメタルバンド。初めて聞いたのは中学3年生の時、伊藤政則のMUSIC GUMBO TUESDAYだったか、酒井康のHeavy Metal Syndicateだったか、とりあえずラジオ。”Megalomania”と言う曲が流れていて、もうそれはめちゃくちゃに衝撃を受けた。当時はメロディアスなメタルを好んで聴いていたので、スラッシュとかラウド系には全く興味がなかった15歳の僕であったが、この曲は妙にポップと言うか、まあこれをポップと言う人は少ないと思うけど、とにかくめちゃくちゃかっこいい!と深夜興奮したのを覚えている。

その後、OUTRAGEが日本のバンドであることを知り2度びっくり。LOUDNESSであったり、VOWWOWであったり日本のメタルは聴いていたけど、やっぱり声質が日本人だって思っていた。ことOUTRAGEに関しては、声が(後、発音も何となく)完全に世界基準だ!と思った。(世界での評価はLOUDNESSやVOWWOWに敵わないのだけど。)すぐに近所のCD屋に走った。

この”Life Until Deaf”と言うアルバムは”Megalomania”に限らず、名曲揃いだった。Metallicaが、グルーヴ重視にならずにそのまま進化していたら、きっとこんな音だった、とか当時言われていた気が。プロデュースはSKID ROW等も手掛けたMicheal Wagner。音もいい。と、このアルバムはずっとお気に入りで今でもたまに聴いている。

1990年代の終わり頃だったか、Voの橋本直樹氏(そう言えば、昔名古屋にライブに行った時、栄で橋本氏を見かけたことがある。)はOUTRAGEを脱退するのだが、2007年くらいに復帰。個人的には2008年にLOUD PARKでOUTRAGEのライブを初体験。モッシュピットでボロボロにされた・・・。2009年には復活作が出て、それから4年振りのアルバムがこの6月にリリースになった。今、聴きながら書いてるけどもうこの人達40代中盤とか後半とかのはず。しかも橋本氏に関しては普通に昼の仕事をしてるらしい。それでこのクオリティと狂気、物凄い現役感・・・。自分もサラリーマンミュージシャンであり、方やメタル、かたやアコギ弾き語りだけど、刺激をもらうとかじゃなくてただただ胸が熱くなる。7月には大阪でライブもあるので見に行きたい。けど、見放題の前の日なんよなー、モッシュでボロボロにされるの怖いけど、絶対暴れたくなるしなー、と・・・。

“Megalomania”。Good Evening Mother Fxxxer!


新作より”Lost”。橋本氏が髪を切って少々鼠先輩のような見た目になっているが、曲は最高。