Alise Joste – Hardships Are Ships

2016/12/05
オガサワラヒロユキ

aj

2016年よく聴いたアルバムについて書く、という自己満足企画第2弾。
今回はラトビアのシンガーソングライター、Alise Josteの2ndアルバム”Hardships Are Ships”について。

今年のゴールデンウィークに、暇つぶしもかねてApple MusicとLast.fmを駆使して、いろんな音楽を数珠つなぎで探していた。(これ聴いている人はこれも好きかもよ?みたいな機能を活用して)その中で見つけたのがAlise Joste。まず、どう読むのか分からない。アリス・ヨースト?とかだと思う。

女性シンガーソングライターものは、普段から好きでよく聴いているし、ギター、ピアノ、ボーカルのシンプルな編成であることもあり、正直、一聴した時にそこまでの驚きはなかった。が、数日空けて聴き直したときに、これはちょっと違うかも、と。何というか・・・声が諦めている。声に何とも言えない諦念と言うか、諦念と言う言葉が相応しくないならば、一種の悟りのようなものを感じる。その不思議な凄みと優しい音像のギャップにやられてしまった。

基本、気になる人は調べたくなる性格なので、そこからAlise Josteについて調べるわけだけど、日本語のサイトではほぼ取り上げられていない。従って、英語(あるいはラトビア語)のサイトを見て情報を集めたりしていた。

この”Hardships Are Ships”というアルバムは2015年にthe first Austras balva(ラトビアのベストアルバム賞)を受賞したとのこと。これがどの程度すごいことなのかよく分からない。普通に考えたら国民的スターやんね。2015年の日本レコード大賞は、三代目 J Soul Brothersだし。例えとして、イギリスのマーキュリー・プライズみたいなものだと書いてあった。マーキュリー・プライズだったら、それこそJames Blakeとかも受賞しているしラトビアでは凄い賞なのかもしれない。

インターネットが発達して、ちょっと調べたら何でも分かる時代。子供の時に聴いていたラジオのパーソナリティがどんな顔をしているのか、調べる術はなくて想像するしかなかった。日本から、日本盤も出ていないラトビアのシンガーシングライターの情報を得る術は非常に少ない。調べるのに手間がかかるのもいいし、想像力豊かに色々考えられるのもいい。

この出会いをきっかけに携帯アプリでラトビアのNABAと言うラジオ局を聴くようになる。気になった曲はShazamで調べて、また新しい情報を得る・・・と、ちょっとおかしな音楽の聴き方をするようになってしまい、ついでにラトビア語の単語もいくつか覚えてしまった。そして、ラトビアの音楽を色々探すことになる。その辺はまた後日。

・この曲が本当に好き。(昼クラブのコンピにセレクトした)

・ちょっとドキュメントタッチな動画。インタビューは何て言ってるかさっぱりわからん。

・アルバム収録曲からのMV。

世界は本当に広い。最近の夢はラトビアに行くこと。